死亡告示 [book] [ジェフリー・ディーヴァー]
ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★
二分冊その2
短編五編、中編一編収録
表題の「死亡告示」、経歴、大けがを負った事件、出自、功績、同僚の証言、葬儀の日程、はリンカーン・ライムのものだった。
リンカーン・ライム・シリーズを再整理するにはもってこいの死亡告示!?ついつい忘れてしまったものを思い出させる。
しかも過去の小説化されたシリーズについても言及、連続誘拐殺人犯を取り上げた「ボーン・コレクター」、中国の人身密売人”蛇頭”を捕らえるまでを描いた「石の猿」、頻繁にライム元警部と捜査協力しているアメリア・サックス刑事が南北戦争直後に発生した事件を捜査した「12番目のカード」、ニューヨーク市の電力網を凶器とする殺人者を追う「バーニーング・ワイヤー」などがある、と。
中編の「永遠」は新たなシリーズ化を予感させる?主人公のキャラ、統計とデータを通して世界見る、と真逆なバディ、経験と勘と足、が際立つ出色の出来映え。
ファンにとっては必読の二分冊!
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