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シルバービュー荘にて [book] [ジョン・ル・カレ]

sample1.jpgジョン・ル・カレ/早川書房/お薦め度 ★★★★

遺作

ロンドンでトレイダーをしていたジュリアン、仕事をやめ書店主となったが、商売はうまくいっていない。そんな彼のもとをエドワード・エイヴォンという男が訪ねてきた。父のことをよく知っていて、地下室に興味を示し、ある提案を持ち掛けられる。

イギリスの情報機関「部」で国内保安の責任者を務めるプロクターのもとを若い女性、リリー、が母親から手紙を言付かった、と訪れる。プロクターは重大な事態が起きていることを知り、調査を開始する。

やがて、その調査はジュリアンの周辺に迫る。

一見関係ないように思える物語がいつしか交錯する。シルバービュー荘に集うエドワード、デボラ夫婦、その娘のリリー、ジュリアン。エドワードとデボラは元スパイ、死期の近いデボラからのメッセージは・・・

静のスパイ小説、家族内でもシェア出来ない過去、現在・・・最後のリリーの言葉が響く。



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