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あきない世傳 金と銀9 [book] [高田郁]

sample1.jpg高田郁/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★

シリーズ第九弾

幸の妹、結、が「かんにん」の書置きを残して消えた。消えたのは結だけでなく、十二支の漢字を散らした文様の型紙、今後の五十鈴屋の運命を賭す、も・・・・・・

結が身を寄せたのは、以前より結を後添いにと熱望していた音羽屋忠兵衛のところだった。

妹と袂を分かつことになる幸。型紙は結への<嫁資>として、結が女将となる呉服商日本橋音羽屋、贈る。幸いにも型彫師の奮闘で十二支の小紋染めは五十鈴屋でも同時に売り出すが出来た。

一難去ってまた一難。ひとりの中年の侍が五十鈴屋江戸本店、江戸店を大阪と切り離し江戸本店とする、に現れ、縮緬百反の買い求めた。そのことが呉服仲間の寄合で非難の的となる。五十鈴屋が寄合仲間の顧客を奪い取った、と・・・

「顧客ノ横奪ハ厳ニ慎ムベシ」と仲間定法に記されており、それをもって五十鈴屋は呉服仲間から外され、呉服商い、絹商い、が出来なくなった。

五十鈴屋江戸本店、存亡の危機!取りあえず、太物商い、木綿商い、として店を開けることにするが、絹と木綿では単価が違いすぎる。この難局を幸ら江戸本店の面々はどう乗り越えるのか?

次作へと続く・・・


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