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悲体 [book] [連城三紀彦]

sample1.jpg連城三紀彦/幻戯書房/お薦め度・・・

ミステリーに非ず!?

高校時代の一時期、国境にこだわりを持っていた笹木哲郎、昼休みに東京駅で山手線が止まったことで総武線に乗り換え成田へ、その足で韓国へ飛び立つ。

韓国の空港で「佐々木哲男」と書かれた名札のような紙を持った女が・・・電話で妻から離婚を切りだされたり、とミステリーっぽい展開へ!?

笹木の母親と韓国人イワモトの不倫、友人Tを差別した連城の母親への思い、物語とエッセイが交錯する。

エッセイ、私小説、があってそこに物語を紡いだのだと思うと、連城の赤裸々な母親、父親らしい男への告白は何なのか?

2013年に亡くなるまでの十数年は連城にとってたいへんな時期だったらしい。2008年の記事に「仕事しなきゃ、食べていけない」と母親の介護のため休んでいた仕事を再開・・・この時期と本書はリンクしている!?

連城ファンなれば最後までつき合うことが出来るが、そうでないならお薦め出来ない一冊!

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