鯨統一郎/光文社/お薦め度 ★★★★
連作短編集
これでもか、これでもかの九編、わたし的には好きだな。それも童話の表と裏を事件解決のヒントに当てはめながら、同じ人物たちが、同じ酒場で、日本酒を酌み交わしながらの謎解き。
著者の代表作「邪馬台国はどこですか」を読んだ時の衝撃がすごいものがありました。邪馬台国が東北にあったなんて・・・その理路整然とした根拠にはあっと驚かさせられました。
その後、何冊か新刊が出ていますが、「邪馬台国・・・」を超えるものは出ていないように思います。著者の持ち味は本書のような謎解きのプロットにとことんこだわった連作短編集にあるようです。
2001/09/03
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