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少女 犯罪心理捜査官セバスチャン [book] [M・ヨート&H・ローセンフェルト]

sample1.jpgM・ヨート&H・ローセンフェルト/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第四弾

一家四人、両親、子供、の惨殺死体、凶器は散弾銃、散弾銃の持ち主で殺された一家と揉めていた男が捜査線上に浮かぶ。

市長を妻に持つ地元警察署の主任警部は昇進したばかり、妻の面目を保つためにも事件をスピーディーに解決したいということでトルケル率いる殺人事件特別班に捜査を依頼する。

現場で採取した証拠からもうひとり、少女がいたことが判明、彼女が惨劇の状況を目撃していたのでは・・・もしそうなら犯人に狙われる可能性が高い。

特別班とともに捜査に加わるセバスチャン、一件の目撃情報から少女の隠れている場所を特定、犯人とすれ違いに少女を救出する。少女はショックのあまり口がきけない状況、津波で死んだ娘と重ね合わせたセバスチャンの「いけず」から「いい人」への変身が始まる。

第一容疑者はシロ、しかも釈放されたとたんに殺されてしまう。事件の背後に潜む鉱山会社と地主たちの思惑が浮かびあがり物語は佳境へ・・・

本シリーズは次作へ続く事件が必ずラストで起きる。前作からの宿題は刑事ヴァニアの腎臓が父親に不適合、親子関係にない、と判明、その後の親子関係・・・鑑識官ウルスラが覗く込んだドアスコープから銃で撃たれ片目を失い、やっと現場復帰、セバスチャンとの関係は・・・

本書でも次作への宿題がきっちり残されている。同僚刑事ビリーの抑えられない欲望?ビリーとセバスチャンの取引?事件にかかわった親子との関係等々、第五弾に期待したい。


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