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熊と踊れ [book] [A・ルースルンド&B・ヘルストレム]

sample1.jpgA・ルースルンド&S・トゥンペリ/早川書房/お薦め度 ★★★★

北欧エンターテインメント!

レオ、フェリックス、ヴィンセントの三兄弟と幼なじみのヤスベル、レオの周到な計画で軍の倉庫を襲う。まんまと大量の銃器を盗み出すことに成功する。

その銃器を使って現金輸送車、銀行と次々に襲撃を重ねる四人。

銀行強盗と並行して、レオたち兄弟と父親、イヴァン、の過去が語られる。上級生にいじめられるレオに喧嘩の仕方を教え、繰り返し練習をさせる父親。それは「熊のダンス」、殴って、混乱させて、退散する・・・本当は「蝶のように舞い、ハチのように刺す」と言いたかったはず!?

軍の倉庫から盗み出した大量の兵器を警察、国家に買い取らせる件は圧巻だが、市警のブロンクス警部は取引に応じなかった。

手詰まりなレオは次なる銀行強盗を計画する。それに離反するフェリックスとヴィンセント。代役として一旦は切り捨てたヤスベルと凶暴な父、母親を殴り殺そうとしたことで関係を絶った、を加え計画を決行する・・・

父親を計画に加担させることは幼いころから叩きこまれた歪んだ?「家族の絆」、本書のテーマのひとつ、のなせる技!?離反した弟二人が計画を知り駆け付ける場面も「家族の絆」!

銀行強盗と家族愛、相容れぬものを見事に描き出した超一級のエンターテインメント!


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