窓際のスパイ [book] [ミック・ヘロン]
ミック・ヘロン/早川書房/お薦め度 ★★★★
CWA賞スティールダガー賞ノミネート作
MI5、保安局、の吹き溜まり<泥沼の家>、そこに集う面々は<遅い馬>と言われている。なんらかのズッコケ、指示を間違え?犯人を取り違える、大チョンボ、磁気ディスクを車内に置き忘れる・・・を犯した窓際族の10人。
無益な仕事ばかりやらされているが誰ひとり辞めない。そんななか英国全土を揺るがす事件が発生する。48時間後に人質の首をはねるという動画がアップされる。
どういうわけか<遅い馬>たちに失地回復のチャンスが巡ってくる!
構図的には保安局ナンバー2vs<泥沼の家>なのだが、捜査の過程はドタバタ劇、とてもスパイ小説とは言えない。企業内派閥劇!?
次作「Dead Lion」はCWA賞ゴールドダガー賞受賞作、こちらは正統派のスパイ小説のようなので期待しましょう・・・
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