三秒間の死角 [book] [A・ルースルンド&B・ヘルストレム]
A・ルースルンド&B・ヘルストレム/角川書店/お薦め度 ★★★★☆
CWA賞受賞作
10月25日の刊行、もう少し早ければ今年のベスト10入り間違いなしの佳作!?
東欧マフィアの組織中枢に昇りつめた潜入捜査員・パウラ、組織からの命令は刑務所内に麻薬密売の拠点作り、堀の中を牛耳ること。それは堀の外をも牛耳ることを意味する。
パウラの任務を知るのは警察上層部の四人だけ、巧妙な作戦が練られ、準備がなされる。
薬物所持で逮捕され、刑務所内に入るパウラ。誰にも気づかれず持ち込んだ薬物でライバルを蹴落とす。
所外では、何も知らないグレーンス警部が、パウラが入所前に起こしたとみられる事件を捜査、刑務所での事情聴取にとりかかるところまで事件を追いつめていた。皮肉なことに警察のために働いている人間が、警察に追われる。
そのことを知った上層部はパウラの切り捨てを決断する。パウラは生きて刑務所を出ることが出来るのだろうか?
所内での脱出劇?とグレーンス警部の真相究明の手が徐々に上層部まで伸びる後半は圧巻!一気読み間違いなしの一冊!
タグ:CWA賞 北欧ミステリー
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