柚月裕子/宝島社/お薦め度 ★★★★
大藪春彦賞受賞作
新人検事、任官二年目、佐方貞人の連作短編集。
主人公なのだが、出番の少ない構成。収録されている五編を通じ、いろんな角度から主人公を浮き彫りにしていこうという試み。なかなかのものだ!?
五編のなかでは「罪を押す」がいい。ベテラン検事が見落としたものを主人公が拾う。初心忘れるべからず的な物語。
全体として言えることが、2時間ドラマ、「・・・検事」、「・・・地検の」、的な展開が気掛かり。主人公・佐方がヤメ検弁護士として登場する「最後の証人」に期待したい。
2013-02-23 10:07
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