西南の嵐 銀座開化おもかげ草子 [book] [松井今朝子]
松井今朝子/新潮社/お薦め度 ★★★★☆
シリーズ第三弾にして完結編
「龍馬伝」の完結を待っていたように「坂の上の雲」の第2部、全4回がスタートする。本シリーズはちょうど両ドラマの間に挟まれた時代の人間模様を映し出している。
教科書的に言うと、1874(明治7)年、征韓論派江藤新平を擁して挙兵した(佐賀の乱)。1876には、熊本の保守的な士族たちによる敬神党(神風連)の乱、前参議前原一誠が不平士族を組織して起こした(萩の乱)。1877年に西郷隆盛を擁した鹿児島士族が挙兵した(西南戦争)。
大垣藩主の若様、薩摩っぽの巡査、耶蘇教書店を営む元与力、髪結いの比呂、医者の娘・綾・・・個性豊かな隣人と時代の潮目のなかで、ラストサムライとしてどう処するのか、士族・久保田宗八郎は!?
師走を飾るにふさわしい作品。
トレーニングジムでの自転車こぎが読書タイムです。
今年は約1年かけて「竜馬がゆく」を読みました。
今、坂の上の雲を読んでいます。
まんまとのせられている感じがしますが、
こういうのも・・ありかな。
by convenience owner (2010-12-11 08:10)