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百舌の叫ぶ夜 [book] [逢坂剛]

sample81.JPG逢坂剛/集英社/お薦め度 ★★★★☆ 

最新作「ノスリの巣」から読むべきか、1986年刊行のシリーズ第一弾から読むべきか・・・

豊明興業の赤井らの手により叩きのめされ、崖から放り投げられた新谷。彼は三週間ほど前、珠洲の病院のベッドで目を覚ました。医師や刑事が入れ替り立ち替り事情聴取に来たが、住所氏名、年齢すら思い出すことができなかった。典型的な記憶喪失の症状だと医者は言った。

一週間ほど前、県下の有力紙がこの事件に興味を示し記事にしたがなんの反応もなかった。しかしこの日、たまたま地方紙の綴じ込みを見て事件を知った二人の男女が、一緒に東京から現地へ駆けつけ、彼を引き取ると申しでたのである。

女は新谷由美子と名乗り、彼を兄の和彦に間違いないと断言した。男は豊明興業企画部長赤井秀也の名刺を出した。

いかにも期待を持たせる導入部・・・

新宿中央署は混乱に揺れ動いていた。死者二名に負傷者二十一名。雑踏の中で爆弾が爆発したわりにこの程度の被害ですんだのは、むしろ不幸中の幸いと言わなければならない。

爆弾野郎は筧俊三という名前のフリーライター。死者の一人は倉木珠枝。彼女の夫は、警視庁の刑事。

記憶を取り戻すため奔走する新谷。爆弾野郎の足取りを追う倉木刑事。テロリストと思われる新谷を尾行する公安・明星部長刑事・・・複雑に絡みながら、ひとつひとつ信実が明らかになって行く。

「百舌」の正体とは!?

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