ザ・マッチ [book] [ハーラン・コーベン]
ハーラン・コーベン/小学館/お薦め度 ★★★★☆
「森から来た少年」の続編
35年前に森で発見されたワイルド、調査員、生みの親捜しのためDNA鑑定サイトに登録、弁護士、亡き友人の母、ヘスターの協力も得、父親と思われる男を探し出し、会いに行く。
父親には三人の娘がおり、若い頃に空軍に所属し、ヨーロッパの基地に派遣されたことがあった。そのときの一夜限りの情事の相手が八人いたという。つまり母親の手掛かりはなかった。父親の家族の爆弾にはなりたくなかったからすぐ飛行機に乗った。
四ヶ月前のメール、母方の血縁者とおぼしき男PBから、に気づいたワイルドはPBとコンタクトをとろうとする。PBはリアリティ番組のスターだったが、あることで炎上し、行方不明になっていた。
ワイルドはPBの身辺調査を始めるが、思わぬ事件に巻き込まれることになる・・・
幕間に「ブーメラン」ーセキュリティの高い匿名ネット組織、その役割は、ネット上で誰かを攻撃し、苦しめ、傷つける人間に因果応報を教えることーの活動が織り込まれ、やがてそれらは殺人事件につながっていく。
現代の血縁捜しとリアリティ番組の闇、ネット社会の闇が生み出した事件を描くシリーズ第二弾。
年明け一冊目は大当たり!
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