特捜部Q -カールの罪状- [book] [ユッシ・エーズラ・オールスン]
ユッシ・エーズラ・オールソン/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
シリーズ第九弾
殺人捜査課課長ヤコブスンの胸に引っかかっていた32年前の事故?、爆発に巻き込まれて幼い息子を亡くす、の母親が誕生日に自殺した。それを発端に特捜部Qのメンバーが動き出す。
連続殺人が疑われる案件を当たるものの、全く先が見えない。共通点らしきものは現場に残された塩だけ。
事件が形を見せ始めたのは事件が2年ごとに起きているかもしれないという仮説、その仮説に基づいて捜査を進めると、近いうちに事件が起こる可能性が見えてくる。
特捜部Qの捜査と並行して復讐に燃える女たちの集いが語られる。この二つがどうリンクするのかハラハラドキドキ・・・加えて、過去の事件で家宅捜査を受けたカール、屋根裏部屋から見つかった古いスーツケースの中からコカインと高額の現金が出てきた。
新型コロナウィルスによるロックダウン、カールの職務停止・・・二重の行動制限を余儀なくされながら最後の最後まで諦めない捜査が進む。
衝撃のラストからどう物語が展開され、完結を迎えるのか次作を待ちたい。
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