キャピタル ダンス [book] [井上尚登]
井上尚登/角川書店/お薦め度 ★★★★
起業家、ビジネスモデル、キャビタルゲイン・・・
マイクロソフトの買収を断ったことで、シリコンバレーで「ビル・ゲイツを振った女」として知られる、日本生まれの中国系女性・林青、通称アオ。その彼女が日本でサーチェンジの会社を設立する。会社の名前はビル・ゲイツを振ったメールソフト・タコにちなんで、タコボールと名付けられた。
何とかタコボールを軌道に乗せるためぎりぎりの資金と戦うアオ。
上場後、有利にことを運ぼうとするベンチャーキャピタルとの駆け引きなど、ネットバブル崩壊後のITベンチャーの現実を踏まえながら物語は進行する。
ネット、ベンチャーに明るい方は、イントロが少しかったるいかも!?
後半は井上尚登お得意の胡散臭い香港の連中が登場し、本来のミステリーの様相を呈する。
経済小説+ミステリー=経済ミステリー
2002/05
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