探花 隠蔽捜査9 [book] [今野敏]
今野敏/新潮社/お薦め度 ★★★★
シリーズ第十一弾
科挙、旧中国で行われた官僚登用試験、でトップ合格者を状元、二番手を榜眼、三番目を探花と呼んだ。国家公務員試験を科挙になぞらえたら、ハ島、福岡から赴任した神奈川県警警務部長、が状元、警視庁の伊丹刑事部長が榜眼、神奈川県警刑事部長、竜崎が探花というわけだ・・・
横須賀署管内で殺人事件が起きる。目撃者は刃物らしいものを持った白人の男が米軍基地へほうへ走り知り去った、と。基地での交渉を踏まえ、捜査本部へ県警本部長が行くべきかどうか検討中に、八島部長が放った一言、ここは王将が動くことは必要ない、飛車でも動かして相手の出方をみるべし、で竜崎が捜査本部へ向かう。
ここから竜崎流の戦いが始まる。捜査はお前たちに任せる、責任は俺がとる・・・
八島の福岡での不穏な噂が事件の周辺に漂い始めると、竜崎は直接八島と面談、噂を確認する。さすが直球勝負。
同期の出世争いと事件を絡めた満足の一冊!
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