インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー [book] [皆川博子]
皆川博子/早川書房/お薦め度 ★★★★
三部作完結編
一部、二部とのつながりがイマイチしっくりこない。前二作で活躍した外科医ダニエルの弟子エドとクラレンスは英本国から独立戦争中のアメリカへ補給隊員として派遣される。
国営軍と叛乱軍が対立、そこに先住民<モホーク>が複雑な立場で参戦する。エド、クラレンス、コロニスト<植民地開拓者>の父、先住民の母を持つアシュリー、モホークらが遭遇する事件、補給船船長の謎の死、売春宿で変死した軍曹、娼婦の伯母の小屋で起きた放火・・・
一方、時は遡りアシュリーの家庭教師で友人のモーリスから依頼を受けた記者ロディが、エドと対峙し、アシュリーの死?の真相に迫って行く。
国営軍と叛乱軍、それに翻弄されるモホーク、インディアンの少数民族、支配しようとする者たちと抵抗する者たちの殺戮と差別・・・何度も繰り返されてきた悲劇が・・・
弱気者に味方するエドの姿が気高しい!
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