天使と嘘 [book] [マイケル・ロボサム]
マイケル・ロボサム/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
CWA賞ゴールド・ダガー受賞
臨床心理士のサイラス、両親と妹たちを殺された迷える少年だった、と児童養護施設で暮らす?少女イーヴィ、腐乱死体の隠し部屋から発見された少女”エンジェル・フェイス”、が主人公のシリーズ第一作。
サイラスのもとにバーヴェル警部、迷える少年時代からの顔見知り、から捜査協力を要請される。将来を嘱望されたフィギュア・スケーターの少女が死体で発見された事件を・・・
養護施設というより矯正施設と言ったほうがいいところで暮らすイーヴィ、反抗的な態度をとり続ける彼女に興味を示すサイラス。イーヴィは”真実の魔術師”(人の嘘がわかる)だった。
物語はサイラスとイーヴィの関係が語られ、その一方で、殺害された少女の事件の捜査模様が展開していく。
ジェフリー・ディーヴァーのキャサリン・ダンス、”人間嘘発見器”。キャロル・オコンネルのキャシー・マロリー、”クール・ビューティ”、を彷彿させる?が、シリーズ第二作でふたりの関係がどうなるのかが愉しみだ。
シリーズ第一作は上々の滑り出しと言っておこう。
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