Mr.クイン [book] [お気に入り作家(海外)]
シェイマス・スミス/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
「このミス・・・」が選んだ2001年度版海外編第二位
第一位の「ポップ1280」同様、ノワール
主人公のジャード・クインは犯罪プランナー。麻薬密売人パディ・トナーと組んで大金を稼いでいる。みずから手を下すことのない「闇の仕掛け人」。
今回のターゲットは裕福な不動産会社社長一家を事故に見せかけ殺し、財産を奪おうというもの。
こう書くと超クールな語り口かと思われるがそうばかりではない。卑猥で下品なジョークを連発したり、若い女との浮気がばれ、妻にブランデーのビンで殴られたりとユーモアと超クールが混在している。不謹慎でお下劣なブラック・ユーモアが炸裂する、異色のアンチ・ヒーロー犯罪小説。
この手の暗黒小説には強烈な風刺が不可欠のようである。本書では、著者の生い立ち、アイルランド出身、によるイギリスへの風刺。「ポップ1280」では神への風刺(年代の違いもあり、その風刺の質は違うが・・・)。
ジム・トンプスン同様、わたし好みの作家である。
2000/12
「このミス・・・」が選んだ2001年度版海外編第二位
第一位の「ポップ1280」同様、ノワール
主人公のジャード・クインは犯罪プランナー。麻薬密売人パディ・トナーと組んで大金を稼いでいる。みずから手を下すことのない「闇の仕掛け人」。
今回のターゲットは裕福な不動産会社社長一家を事故に見せかけ殺し、財産を奪おうというもの。
こう書くと超クールな語り口かと思われるがそうばかりではない。卑猥で下品なジョークを連発したり、若い女との浮気がばれ、妻にブランデーのビンで殴られたりとユーモアと超クールが混在している。不謹慎でお下劣なブラック・ユーモアが炸裂する、異色のアンチ・ヒーロー犯罪小説。
この手の暗黒小説には強烈な風刺が不可欠のようである。本書では、著者の生い立ち、アイルランド出身、によるイギリスへの風刺。「ポップ1280」では神への風刺(年代の違いもあり、その風刺の質は違うが・・・)。
ジム・トンプスン同様、わたし好みの作家である。
2000/12
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