殺人鬼がもう一人 [book] [若竹七海]
若竹七海/光文社/お薦め度 ★★★★☆
連作短編集
主人公は都心まで一時間半のさびれたベッドタウン?の辛夷ヶ丘署、場末の暇な所轄、の生活安全課捜査員、砂井三琴、三白眼の178センチの大女。
基本のどかな町で事件は少ない。週のうち四日は定時に帰れる。二十年前に発生した「辛夷ヶ丘連続殺人事件」について短い記述があるだけ。そんな町でなにかの祟りか、嫌がらせか、放火殺人、空き巣被害・・・てんてこ舞いの辛夷ヶ丘署。
キーワードは「素敵な不労所得」、証拠の当たり馬券を換金したり、5%の手数料を頂戴したり・・・悪徳警官?ぶりが愉しい!?
短編の名手だけあって、最後に書きおろしの20年前の「辛夷ヶ丘連続殺人事件」、表題の「殺人鬼がもう一人」、を持ってきて締める構成もいいし、ブラックな捻りもいい!
それよりなにより三琴がかすんでしまう?一癖も二癖もありそうなアクの強い住人たちがいい!
脂の乗っている若竹七海の最新刊、充分に愉しめました。
連作短編集
主人公は都心まで一時間半のさびれたベッドタウン?の辛夷ヶ丘署、場末の暇な所轄、の生活安全課捜査員、砂井三琴、三白眼の178センチの大女。
基本のどかな町で事件は少ない。週のうち四日は定時に帰れる。二十年前に発生した「辛夷ヶ丘連続殺人事件」について短い記述があるだけ。そんな町でなにかの祟りか、嫌がらせか、放火殺人、空き巣被害・・・てんてこ舞いの辛夷ヶ丘署。
キーワードは「素敵な不労所得」、証拠の当たり馬券を換金したり、5%の手数料を頂戴したり・・・悪徳警官?ぶりが愉しい!?
短編の名手だけあって、最後に書きおろしの20年前の「辛夷ヶ丘連続殺人事件」、表題の「殺人鬼がもう一人」、を持ってきて締める構成もいいし、ブラックな捻りもいい!
それよりなにより三琴がかすんでしまう?一癖も二癖もありそうなアクの強い住人たちがいい!
脂の乗っている若竹七海の最新刊、充分に愉しめました。
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