SSブログ

アキラとあきら [book] [池井戸潤]

sample1.jpg池井戸潤/徳間書店/お薦め度 ★★★★

幻の長編、書籍化!

ふたりの彬、瑛。彬は大手海運会社の御曹司、もうひとりの瑛は零細工場の息子。ふたりの接点は小学校のころにあったがお互いに覚えているのだろうか?

バブル経済の真っただ中、彬は父親の経営する海運会社を継がず、瑛は父親が会社を潰したことを動機に産業中央銀行に同期入行する。ふたりの彬、瑛は新人研修で伝説となるほど秀いでていた。

ふたりの人生の岐路は、弟がふたりの叔父にそそのかされ海運会社の社長に就任、叔父たちのホテル建設の連帯保証を差し入れたことからダッチロールが始まる。

バブル崩壊、海運会社のかじ取りを間違えた弟、苦渋の選択で彬が社長に就任、景気後退は加速度を増すまかり。ホテルは営業を開始したものの赤字のたれ流し、叔父たちの会社もホテル開業にあてた資金回収がままならず本業にも大きな影を落とす。彬の海運会社も組織疲労による売上ダウン・・・

このままでは共倒れの危機、産業中央銀行の瑛が書いた稟議、「会社にカネを貸すのではなく、人に貸す」、とは?

さすが元バンカー、著者自らが書いたことがあるような?稟議でした。700頁超の長編、一気読み間違いなしの池井戸・エンタメ小説です!



nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0