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汚染訴訟 [book] [ジョン・グリシャム]

sample1.jpgジョン・グリシャム/新潮社/お薦め度 ★★★★

 
グリシャム流「わたし探しの旅」!?

リーマン・ショックの余波は世界最大の法律事務所をも襲う。エリート女性弁護士サマンサもその例外ではなく事務所から一年間の一時的解雇を言い渡される。無給の臨時インターンをやれば保険は今まで通りだと・・・

サマンサの選んだインターン先はアパラチア山脈の片田舎にある「山地法律扶助協会」、低所得者層に向け無料の法律サービスを行っている。ニューヨークで不動産部門の書類仕事しかしてこなかったサマンサは戸惑いを隠せない。

その地でサマンサが出会ったのは、石炭会社の不正を暴くことに燃える弁護士ドノヴァン。いくつもの大きな訴訟を手掛け、石炭会社からつけ狙われている人物。

ドノヴァンの危険な仕事ぶり、ドンヴァンの叔母、同協会の会長のマッティらの仕事ぶりに少しづつ影響を受け始めるサマンサ。その矢先、ドンヴァンが飛行機事故で亡くなる。石炭会社の陰謀か!?

ドノヴァンの危険な仕事を手伝っていた弟のジェフからドンヴァンの仕事を引継いで欲しいと依頼されるサマンサ、そこには簡単に「イエス」と言えない葛藤が・・・

サマンサの自分探しの結論に爽快感を覚えるが、石炭会社もガツンと言わせてほしかった。グリシャムの初期の作品を髣髴させる一気読みの一冊。


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