傷だらけのカミーユ [book] [ピエール・ルメートル]
ピエール・ルメートル/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆
CWA賞受賞作にしてシリーズ完結編
カミーユ警部の恋人、アンヌ、カミーユへのプレゼントを受け取りに行った宝石店で強盗に出くわし、瀕死の重傷を負う。
一命を取り留めたアンヌ、犯人を捕まえるべく病室で事情聴取に臨むカミーユ。無残な姿のアンヌはショックで少しづつしか事件について話せない状況。そんな折、アンヌの収容された病院に犯人と思しき人物が現れる。
カミーユはアンヌを守るべく彼女との関係を隠し事件を担当する。二度と愛する人を失しないたくないという強い思いが捜査の手順を狂わす。
妻、イレーヌを失ってから5年、「悲しみのイレーヌ」、アンヌとの奇跡的な出会い、これが事件の発端だった。ネタばれになるのでこれ以上はいえませんが、さすがピエール・ルメートルと唸ってしまう展開です!
前二作、「悲しみのイレーヌ」、「その女アレックス」、同様ベスト1かもしれない一冊!
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