悪鬼(トロール)の檻 [book] [モー・ヘイダー]
モー・ヘイダー/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★☆
シリーズ第二弾
自宅に監禁され、瀕死の状態で発見されるピーチ夫婦。一人息子は連れ去られ、キャフェリーたちの懸命な捜索も空しく、死体で発見される。
第一作で9歳の兄が失踪、未だ消息はつかめていない。隣人の小児性愛者が犯人だと思いこむキャフェリー。死体で発見された少年は8歳、兄と重ね合わさずにはいられない。
捜査に非協力的な被害者夫婦、事件現場近くでカメラを拾った男、小児性愛者的水泳指導員、小児性愛愛好家の妹・・・ひと癖もふた癖もある人物を登場され読者をミスリードする著者。
過去に起きた同様の事件、現在進行の新たな事件が並行し、物語は結末へ向かう。
前作を手にしていないと、同じくトラウマに苦しむ恋人とキャフェリーの関係が掴みづらいはず。第一弾から読み進むことをお薦めします。
「悪鬼(トロール)の檻」とはよく言ったものだ。前作同様、グロテスクな描写が多いもののサイコサスペンスとしては一級品!
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