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七つの会議 [book] [池井戸潤]

sample1.jpg池井戸潤/集英社/お薦め度 ★★★★

クライム・ノベル

コンプライアンス違反、最近の事例で言えば東芝、東洋ゴム、旭化成の子会社・・・枚挙にいとまがない。違反をした企業は法的責任、信用失墜、売上低下などの社会的責任を負う。企業の犯す「企業犯罪」のひとつ。発覚した場合不祥事として報道される。

「七つの会議」ならぬ「八つの会議」、八編の連作。きっかけはトップセールスマンでエリート課長のパワハラ、訴えたのは50歳の万年係長・・・役員会が下した結論は「人事部付け」!

不可解な結論、エリート課長の更迭・・・次第に会社が抱える闇が明かされる。

クライム・ノベルとは犯罪小説、企業の犯す犯罪を取り上げた本書もクライム・ノベルのひとつ。そこは池井戸潤、それぞれの登場人物の家族、生い立ち等を描き、社内のパワーバランス、出世争い、サラリーマンの悲哀と対比させている。

八角が最後に「虚栄の繁栄か、真実の清貧か」、本書を象徴している言葉だ!

流石、江戸川乱歩賞受賞作家のエンターテインメント小説!一気読みでした。


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