死を啼く鳥 [book] [モー・ヘイダー]
モー・ヘイダー/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★
処女作にしてシリーズ第一弾
胸郭の内部に小鳥をぬいつけられた死体が五つ。猟奇的連続殺人事件。捜査に乗り出すロンドン警視庁圏内重要犯罪捜査隊、その中心を担うキャフリー警部。
捜査隊内では辣腕警部だが私生活に問題を抱えている。愛していない恋人ヴェロニカとの関係、難病再発で別れるに別れられない状況。それに加え、行方不明になった兄の元凶は自分で犯人は隣に住む男だと思い込んでいる。
事件は中盤で犯人が明らかになるが、犯人の自殺で迷宮入り?
グロテスクな描写が結構多い作品だが、サイコサスペンスとしてはとてもデビュー作とは思えない出来映え。
シリーズ第三弾、MWA賞受賞作の「喪失」がわたし的にはイマイチ、最新刊のシリーズ第四弾「人形」を読みたいことからシリーズ第一弾を手にすることに・・・
行方不明の兄の事件のトラウマがキャフェリーの人間形成に影を落としている、ここがこのシリーズのポイントかも!?
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