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巨大訴訟 [book] [ジョン・グリシャム]

sample2.jpgジョン・グリシャム/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

奇跡の復活!?

1999年刊(邦訳は2001年)「テスタメント」で筆を置くべきだったと言い続けてきました。裏切られても裏切られても、ついつい手にしてしまうジョン・グリシャム、今回も裏切り覚悟で・・・

超巨大法律事務所にほとほと愛想が尽き、衝動的に事務所から逃亡、バーへ駆け込み昼間から酒を浴びるデイヴィッド。バスの車体で見つけた<フィンリー&フィッグ事務所>に駆け込み、自分を雇ってほしい、と・・・いつもの書き出しと違った軟弱なスタート!?

その事務所は弁護士2人の「ブティック事務所」、名前はカッコいいが?交通事故の代理人をもっぱら務めているしょぼいところ。

ジュニア・パートナー、ウォリーは一獲千金を狙い、大規模不正行為訴訟専門の大物弁護士と組んで、巨大薬害訴訟に足を突っ込もうとしていた。

マネーゲームに踊る原告弁護人、被害者・・・そうこうするうちに風向きが変わる、大物弁護士が訴訟を取り下げ、シニア・パートナーのオスカー、ウォリー、デイヴィッドの3人で戦うはめになってしまう。初めての連邦裁判所での審理、どうするドリームチーム弁護団(3馬鹿トリオ)!?

リーガルサスペンスではないが、十数年ぶりにページをめくる手が止まらなかった。


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