ジェイコブを守るため [book] [お気に入り作家(海外)]
ウィリアム・ランデイ/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
単なるリーガルサスペンスにあらず
本書を手にした理由は2つ、前二作「ボストン・沈黙の街」、「ボストン・シャドウ」の著者だったことと、リーガルサスペンス。
地区検事補・アンディの息子・ジェイコブが14歳の同級生殺しで逮捕される。
地域から孤立し、疲弊する家族。妻・ローリーはアンディの秘密の過去、父、祖父、曾祖父と三代にわたり殺人罪で服役、を知らされパニック状態。アンディもひそかに「ならず者」の血が息子に流れているのかと不安を募らせる。
裁判はジェイコブが有利に見えるが確証はない。判決前夜、起死回生の出来事が、変質者の自殺、殺害をの記した遺書、が起こる。
晴れて自由の身になった一家が訪れたリゾート地で、ジェイコブといい仲になった少女が行方不明となるに至って、母・ローリーのぬぐい去れない危惧が持ち上がる。
単なるリーガルサスペンスを超越した結末は衝撃的!
2013-07-27 15:41
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