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道絶えずば、また [book] [松井今朝子]

sample7.jpg松井今朝子/集英社/お薦め度 ★★★★

時代劇ミステリー三部作

「非道、行ずべからず」、「家、家にあらず」に続く三部作

中村座、三代目荻野沢之丞(立女形)。引退興行の演目は「道成寺」、その舞台で事件は起きる。大道具方、甚兵衛の造作による不慮の死。数日後、甚兵衛も首を吊った姿で発見される。

四代目沢之丞は長男の市之介ではなく、次男の宇源次と目されていた。その宇源次が番屋にしょっぴかれるが放免、事件は迷走する。

作者お得意の歌舞伎役者を登場させた時代劇ミステリー、最後に大奥も登場させるのだが、イマイチ捻りが足らない。「吉原手引草」とくらべてしまうのはわたしだけだろうか・・・

表題の「道絶えずば、また」とは、「たとえ人から見捨てられても、けっして諦めずにひとつの道をずっと歩み続けていれば、かならずやまた浮かびあがる時節もあろう」。


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