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ふたたびの虹 [book] [柴田よしき]

柴田よしき/祥伝社/お薦め度 ★★★★★

伊坂幸太郎流に言えば、「連作短篇の形をかりた長篇小説」。

丸の内の片隅、店の名前は「ばんざい屋」、独身OLが毎日でも気軽に通える居心地の良い空間、女将の名前は吉永という姓だが、誰も名前を知らない。女将の唯一と言える趣味は、古道具集め。

旬の素材をつかった、季節感あふれる料理。それにあわせたお酒。季節を演出する設え・・・季節とそこに通う人が織り成す「こと」、
聖夜の憂鬱-十二月
桜夢-三月
愛で殺して-七月
思い出ふた色-十月
たんぽぽの言葉-四月
ふたたびの虹-六月、それから・・・
あなたといられるなら-九月

なんとも「旨い」、「巧い」、「美味い」、「上手い」。

最後の二章は。古道具屋「かほり」の店主であり、女将の親友でもある清水との在り得ない純粋想念的恋愛。こそばゆいところもあるがついつい涙してしまう。

絶品!ぜひ、続きを書いてほしいものだ。


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