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ハンニバル [book] [~'23海外編]

sample32.JPGトマス・ハリス/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

前作の「羊たちの沈黙」はアカデミー賞主演男優賞、主演女優賞、監督賞・・・を獲得。クラリス役のジョディ・フォスター、レクター役のアンソニー・ホプキンスは脳裏にしっかり焼き付いている。

前作、「羊たちの沈黙」、のあらすじは、ヴァージニア大学で心理学と犯罪学を専攻し、優等生として卒業したクラリスは、”人食いハンニバル”と名づけられた恐るべき狂人ハンニバル・レクター博士と面談する任務を課せられた。その結果得られた情報によって連続殺人犯・ジェイムス・ガムの居場所が判明し、彼にとらわれていた、当時のテネシー州選出上院議員の娘が救出された。

今回は金にあかせてレクター狩りに狂奔する異形の富豪―レクター博士により鼻と唇を欠き、顔には柔らかな肉づけの一切されていない―の触手をかろうじてかわしつつ、返り討ちを図るレクター。彼を追うクラリスもまた、両者の対決に否応なくまきこまれていかざるをえない・・・

レクター博士が暮らしていたフィレンツェの記述部分、ラストのおまけは(ここは想像だにしなかった・・・)フレデリック・フォーサイスを彷彿させる。

ミステリーの世界にサイコ・キラー、プロファイリングを持ち込んだのは著者のトマス・ハリスだ。彼により「サイコ・サスペンス」のジャンルが確立された超お薦めの本書!

2000/04


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