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黛家の兄弟 [book] [砂原浩太朗]

sample1.jpg砂原浩太朗/講談社/お薦め度 ★★★★

復讐劇!?

黛家は代々筆頭家老の家柄、長兄・栄之丞、次兄・壮十郎、末弟・新三郎の三兄弟。当主は黛清左衛門。

栄之丞は藩主の次女を嫁に迎え、新三郎は大目付の黒沢家に婿入り。次兄の壮十郎だけが無頼の輩・・・

次席家老、漆原内記の次男・伊之助も壮十郎と同様、無頼の輩。「雷丸」などと大仰な名のりをあげている。ちなみに壮十郎の徒党は「花吹雪」。

輩同士が刃を向けあい、漆原の次男が壮十郎の刃に倒れる。黛家と漆原家の対立が大々的に表面化する。

壮十郎の裁きは大目付・黒沢家の新三郎の役目とあいなり、何とか次兄を軽罪に処したいと画策するも、漆原内記の絡め手にやられ、次兄に切腹を申しつけるはめとなる。

十三年のときが経ち、新三郎は舅の織部正を名のり、大目付として漆原内記の子飼い?として働き、長兄は清左衛門を継ぎ、次席家老、普請奉行として漆原に反目しながら役目をこなしている。神山旛は漆原家一強と化していた。

台風による河川の氾濫、改修工事、普請奉行の役目、本家から姫を迎える婚儀、大目付としての下働き、の最中、十数年温めていた計画が実行に移される・・・

兄弟愛を粛々と詠った秀作。



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