桜の血族 [book] [吉川英梨]
吉川英梨/双葉社/お薦め度 ★★★☆
女マル暴刑事降臨
仲野賢治と誓、結婚3年、かつての組織犯罪対策四課、マル暴、の同僚、誓は寿退職。銀座の老舗デパートでの待ち合わせ、事件は誓の目の前で起きる。賢治めがけて3発の銃声が・・・
賢治は一命を取り留めたものの、車イス生活を強いられる。誓は賢治の仇討?のためマル暴に再採用される。
何ともすごい設定。しかも誓の父親は伝説のマル暴刑事、桜庭功、親子二代の筋金入り?
上司の薮哲子と共に内察するのは独立系の向島一家、組長は向島春刀、分裂した日本最大の指定暴力団、吉竹組のどちらにも組していない。
「桜の血族」が本書の肝。ネタバレになるのでこれ以上は言えないが、鍵を握るのは向島春刀、原理任侠主義、こんな言葉があるのかどうかわからないが、どちらの血も流させないというヤクザ、まるで警察の様な・・・
キャロル・オコンネルのキャシー・マロリー・シリーズのようなキャラ立ちした警察小説かと思いきや、血族が主題のヤクザ小説?柚月裕子がかぶってしまう。
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