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冤罪法廷 [book] [ジョン・グリシャム]

sample1.jpgジョン・グリシャム/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

新境地!?

非営利団体<ガーディアンズ・ミニストリーズ>、フリーランスの協力者を含めて4名の組織、の一員である専任弁護人ポスト、冤罪死刑囚の自由を取り戻すことを生業、お金に無縁の、にしている。

ポストは弁護士でありながら神学校に入学、牧師となった経歴の持ち主。6人の冤罪死刑囚を抱えるポストの喫緊の課題は、弁護士を射殺のたとして終身刑を言い渡された男の再審請求・・・

事件を調べれば調べるほど、いい加減な情況証拠、証人、司法制度により有罪を宣告された。

しかも、再申請求の審問会の傍聴席に不審な男たちが・・・

グリシャムの新境地とも言える法廷での丁々発止のやり取りではなく、裁判の壁、判事の壁、警察の壁、証言の壁、冤罪事件の闇、を少しずつ解き崩していく気の遠くなるような作業を見事に描き出している。

アメリカの司法制度への強烈な批判を併せ持つ、読み応え充分の一冊。



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