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見知らぬ人 [book] [エリー・グリフィス]

sample1.jpgエリー・グリフィス/東京創元社/お薦め度 ★★★★

MWA賞最優秀長編賞受賞作

三人、中等学校の英語教師クレア、部長刑事のハービンダー、クレアの娘ジョージー、の視点を変えながら物語が綴られて行く。

クレアが研究?しているヴィクトリア朝時代の怪談作家R・M・ホランドの「見知らぬ人」が挿入されており、古色蒼然さを演出している。

クレアの同僚が殺害され、遺体のそばに「見知らぬ人」からの引用「地獄はからだ」と書かれたメモが・・・

続いて、クレアの日記に「あなたはわたしを知らない」の書き込みが見つかる・・・

それに続き、クレアの上司リック、英語科主任、の遺体がホランドの書斎、校舎に残された屋根裏部屋で発見される・・・

クレアの人間関係、親子、同僚、元夫・・・ジョージーの人間関係、ボーイフレンド、同級生、先生・・・ハービンダーの親子関係・・・三人のプライベートな関係とクレアの日記が重層的に絡み合う。

読み手としてはホランドの「見知らぬ人」が分散されながら挿入されているので、その関係性、見立て殺人?、をつかむのに一苦労。巻末に再読出来る頁を設けてくれたのはgoodな構成。MWA賞というよりCWA賞!?


タグ:MWA賞
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