六人の嘘つきな大学生 [book] [浅倉秋成]
浅倉秋成/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★
心理戦
初任給50万円、応募者5000人、新興IT企業の新卒採用、最終選考に残ったのは6人、最終課題はグループディスカッション、6人全員で内定を得るため定期的に集まり、どんな課題を出されてもいいように準備に入る。
ところが1週間前に課題が変更された。6人の合議のうえ、内定者1名を選出してください、というものだった。しかも2時間半の時間内に・・・
仲間だった6人が、この時点で全員ライバルとなってしまった。
30分ごとに投票タイムを設けるということで議論は始まる。事件は1回目の投票のあとで起こる。会議室に誰かの忘れもの?らしきA4サイズの白い封筒が見つかる。
封筒の中には小さな封筒が、しかも内定者の名前が記載されている。封筒を開けると「○○は人殺し、高校時代、いじめにより部員を自殺に追い込んだ」という告発文が・・・
告発文が次々に開封され6人の嘘?と罰が・・・これを仕掛けた犯人の目的とは?
初めて手にする作家、1989年生まれの若手、構成力、就活に対するメッセージ性もあり今後がたのしみな作家!?何冊か読んでみることにしよう。
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