犯罪者 [book] [~'23 国内編]
太田愛/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★
デビュー作
駅前広場で起こる通り魔事件、四人が刺殺され、修司は脇腹を切られたが間一髪で逃れた。搬送された病院で謎の男から「あと十日。十日、生き延びれば助かる。生き延びてくれ。君が最後の一人なんだ」と言われた・・・
修司は病院を後にアパートへ帰るが、そこで再び命を狙われ、病院で小競り合いになった刑事、相馬に助けられる。相馬の計らいで友人のフリーライター、鑓水のマンションに匿われ、三人で通り魔事件を調べ始める。
脚本家であり、本書がデビュー作の著者。通り魔事件に止まらず話を目一杯膨らます。食品会社の不祥事・隠蔽、難病、産廃、企業と政治家の繋がり、政治腐敗、裁判闘争・・・
ちょっと饒舌、書き込みすぎなところはあるが、脚本家らしい構成力で膨らませた話を見事に繋げていく筆力は買いだ。
残念なのは結末、もっと簡潔にエンタメ的な結末にしてほしかった。余韻の残らない結末になってしまった!?
脚本家・作家、野沢尚、今は亡き、のようになってほしいものだ。
デビュー作
駅前広場で起こる通り魔事件、四人が刺殺され、修司は脇腹を切られたが間一髪で逃れた。搬送された病院で謎の男から「あと十日。十日、生き延びれば助かる。生き延びてくれ。君が最後の一人なんだ」と言われた・・・
修司は病院を後にアパートへ帰るが、そこで再び命を狙われ、病院で小競り合いになった刑事、相馬に助けられる。相馬の計らいで友人のフリーライター、鑓水のマンションに匿われ、三人で通り魔事件を調べ始める。
脚本家であり、本書がデビュー作の著者。通り魔事件に止まらず話を目一杯膨らます。食品会社の不祥事・隠蔽、難病、産廃、企業と政治家の繋がり、政治腐敗、裁判闘争・・・
ちょっと饒舌、書き込みすぎなところはあるが、脚本家らしい構成力で膨らませた話を見事に繋げていく筆力は買いだ。
残念なのは結末、もっと簡潔にエンタメ的な結末にしてほしかった。余韻の残らない結末になってしまった!?
脚本家・作家、野沢尚、今は亡き、のようになってほしいものだ。
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