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ときどき私は嘘をつく [book] [アリス・フィーニー]

sample1.jpgアリス・フィーニー/講談社/お薦め度 ★★★★

驚きのエンディング!?

わたしの名前はアンバー・レイノルズ。わたしについて知っておいてほしいことが三つある。1、わたしは昏睡状態にある。2、わたしは夫に愛されていない。3、わたしはときどき嘘をつく。

物語は三つにパーツで構成されている。2016年12月26日から始まる「現在」。その数日前から始まる「少し前」。そして1991年の日記に書かれた「だいぶ前」。

「現在」、アンバーは病室のベッドで横たわったまま何もできない。なぜこういう状況に陥ったのかつかめない。周りからみると昏睡状態、しかし、耳は聞こえる。病室で交わされる看護師、夫、妹、元カレ・・・の会話をもとにアンバーは記憶をめぐらせる。

「少し前」、アンバーはラジオ局に務めているが、人間関係がうまくいかず、クビ寸前。夫のポール、小説家、とは気まずい関係が続いている。夫と妹クレアの関係を疑っている。学生時代の元カレ再会にこころときめく!?

「だいぶ前」、引越を繰り返す仲の悪い両親、唯一の友達テイラーとの日記・・・

迷路から抜け出すためもがくアンバー、誰が敵で?誰が味方?わたしはときどき嘘をつく。

叙述トリックを盛り込んだサスペンス。読了後、装丁を見直してください。


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