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白銀を踏む荒らせ [book] [雫井脩介]

sample43.JPG雫井脩介/幻冬舎/お薦め度 ★★★☆ 

スポーツミステリーはむずかしい!?

日本のアルペン界にすい星のごとくあらわれた天才、石野ケビン、石野マーク。父は黒人で、アメリカの軍人。母は日本人のハーフの兄弟。

ワールドカップの表彰台を狙えるところまできていた矢先、兄・ケビンがダウンヒル(滑降)の競技中、転倒、帰らぬ人となる。そのショックから立ち直ることの出来ない弟・マークのメンタルトレーニングを依頼される、元柔道チャンピオン・望月篠子。

全日本の遠征に同行しながらメンタルトレーニングを続ける篠子が何者かに襲われることから事件は始まる。

世界スキー連盟の会長人事、白人至上主義組織<パル>、サポートチーム・・・アルペンスキー界の底知れぬ闇に挑む篠子とその友人・深紅。

劇画的といったのは、アルペン競技そのものが劇画素材であり、主人公は柔道の元チャンピオン、友人の深紅は剣道の有段者・・・「芸は身を助く」じゅないが、柔道、剣道の技で間一髪の危機を逃れたり活劇要素満載!?

たしかにスポーツミステリーという新境地なのだろうがあまりにも陳腐で劇画的過ぎ(ちょっと言い過ぎかな!?でも期待が大きかっただけに・・・)、「虚貌」の雫井脩介とは思えない。「少年××」が版権を買えばいいのかも。

2002/04

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