秋月記 [book] [葉室麟]
葉室麟/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★
お家騒動
筑前国の小藩・秋月藩、本藩・福岡藩52万石から分知した5万石の支藩、専横を極める家老・宮崎織部を権力の座から引きずり下ろす、<織部崩し>が行われる。間小四郎をはじめとする8人の若き藩士が名を連ねた。
本藩・福岡藩の支援を得て<織部崩し>に成功、藩政の改革に情熱を燃やす小四郎らだったが、家老の排除だけではうまく事が運ばなかった。その裏には本藩の思惑が見え隠れしていた・・・
現在でいえば、親会社から社長を送り込まれた子会社というところ。そんな中でも秋月藩の藩政に命を賭ける小四郎だったが、いつしか仲間との絆も揺らず始めていた。
ひとりになっても秋月藩を守り抜くため捨石、悪名を蒙ることも辞さない、となることを決意する小四郎・・・
叛臣か忠義の臣か、「鬼神の如し」同様、秋月藩のある人たちにとって小四郎も元家老と同じ叛臣!
孤高の生き方をする小四郎が元家老の織部にシンパシーを感じる件は皮肉!?
小四郎の脇を固める女たちが実にいい。女性漢詩人・彩蘋、葛づくりを提案する・いと、元芸妓・七與・・・小四郎の潔ぎ良い生き方が際立つ。
お家騒動
筑前国の小藩・秋月藩、本藩・福岡藩52万石から分知した5万石の支藩、専横を極める家老・宮崎織部を権力の座から引きずり下ろす、<織部崩し>が行われる。間小四郎をはじめとする8人の若き藩士が名を連ねた。
本藩・福岡藩の支援を得て<織部崩し>に成功、藩政の改革に情熱を燃やす小四郎らだったが、家老の排除だけではうまく事が運ばなかった。その裏には本藩の思惑が見え隠れしていた・・・
現在でいえば、親会社から社長を送り込まれた子会社というところ。そんな中でも秋月藩の藩政に命を賭ける小四郎だったが、いつしか仲間との絆も揺らず始めていた。
ひとりになっても秋月藩を守り抜くため捨石、悪名を蒙ることも辞さない、となることを決意する小四郎・・・
叛臣か忠義の臣か、「鬼神の如し」同様、秋月藩のある人たちにとって小四郎も元家老と同じ叛臣!
孤高の生き方をする小四郎が元家老の織部にシンパシーを感じる件は皮肉!?
小四郎の脇を固める女たちが実にいい。女性漢詩人・彩蘋、葛づくりを提案する・いと、元芸妓・七與・・・小四郎の潔ぎ良い生き方が際立つ。
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