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魔眼の匣の殺人 [book] [今村昌弘]

sample1.jpg今村昌弘/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

シリーズ第二弾

デビュー作にしてベストミステリー三冠をとった「屍人荘の殺人」、それに続くシリーズ第二弾、当然前作よりハードルが高くなっているが・・・

斑目機関が超能力研究を行っていた建物、「魔眼の匣」、にまさか宿泊することになろうとは思いもしなかった。来訪者は俺・葉村・筆者、と比留子さん、主人公、を含めて九人もいる。

人里離れた建物の孤独な主は未来を見通す予言者として村人から恐れられている老女、サキミ。彼女の予言は「あと二日間で男女二名ずつが死ぬ」と告げた。

いきなり外界と繋がる橋が燃え落ち、クローズドサークルに・・・前作もそうだった・・・予言の通り土砂崩れで一人、雑誌記者、が死に、続いて予知能力を持つ女子高生が射殺される。

犯人が捕まる可能性が限りなく高い、犯罪に不向きなクローズドサークルのなか、三人目の殺人が・・・

比留子と葉村、ホームズとワトソン、の企てもむなしく予言通り四人目の犠牲者が現れるに至り、全員を集めた比留子の謎解きが始まる。前作以上のハードルの高さもなんのその、予言を逆手にとった謎解き、更にもう一つびっくりする落ちも・・・

デビュー作からもわかるように文章力の高い著者、それに謎解きの妙が加わり、これからも期待できそうな第二弾でした!

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