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世界を売った男 [陳浩基]

sample1.jpg陳浩基/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

デビュー作!

ある朝、車の中で目覚めた主人公、許友一、二日酔い?のまま自分が務める警察署へ向かう。そこは毎日見慣れている景色のようでもあり、初めて来た場所でもあるような・・・それはPTSD(心的外傷後ストレス障害)ですねと医者は説明してくれた。

今年は2003年ではないのか?署内の広報の看板はすべて2009年であることを示している。今日は、東成ビル殺人事件、妊娠中の妻と夫が殺された、があってから一週間のはず・・・

いまの私は6年間の出来事をすっかり忘れてしまっている!?

警察署で待っていたのは女性記者、昨日約束をしたらしい、東成ビル殺人事件の被害者の女性の姉がようやく会ってくれることになり、彼女と同行することに・・・

解決済み?と思われた6年前の事件に驚愕の真実が!?

ネタばれ?ダブル叙事トリック的な物語だが、連城三紀彦のように読者をスパッと切ってほしかった!

昨年ブレイクした「13・67」へ続くデビュー作。

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