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愚か者死すべし [book] [原尞]

sample1.jpg原尞/早川書房/お薦め度 ★★★★

シリーズ第四弾

大みそか、沢崎を訪ねて来たのは若い女、自首したー銀行強盗ー父親の無実を証明してほしい、と。父親が移送される前に面会の時間が5分とれたということで若い女、伊吹、を新宿署まで送り届ける。

事件は新宿署の地下駐車場で起きる。二発の銃弾が・・・一発は伊吹の父親、二発目は警護の刑事に命中した!

銃弾の発射れた車に体当たり、沢崎と犯人のカーチェイス?始まる。残念ながら沢崎のポンコツ、ブルーバードでは限界が・・・

新宿署で事情聴取のあと、警察代行の功績?から事件のあらましを聞くことになる沢崎。ハリー・ボッシュなら元ロス市警の刑事だから伝手を頼れば事件のあらましにたどり着くことは可能だが、新宿署の刑事を何人か知っている程度の沢崎がなぜ事件のあらましを!?

ひょんなことから誘拐された老人と伊吹の父親の義弟を助け出したことから沢崎に探偵としての依頼が舞い込む。

銃弾に倒れた刑事が死亡、事件はあらぬ方向へ舵を切る。イントロのあらましが伏線だったことが結末で明らかになる。この辺は結構凝った構成だが、デビュー作「そして夜は甦る」同様フロシキの広げ過ぎ!?サービス精神旺盛なのはいいが・・・

前作「さらば長き眠り」でハードボイルドの構成要素、ジャズと野球の話が揃ったが、本作ではそれらについて一行も触れられていない。残念なことだ!

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