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春雷 [book] [葉室麟]

sample2.jpg葉室麟/祥伝社/お薦め度 ★★★★

羽根藩シリーズ第三弾

御勝手方総元締、多聞隼人、藩の借財返済にあたり強引な策を採ったため百姓や町人から反発が強く、隼人に対して<鬼隼人>というあだ名がつけられた。

15年前、羽根藩に仕官すべく娘と身重の妻ともに旅してきた途中、お国入りの藩主が乗った馬が暴れだし、隼人の妻と娘を蹄にかけた。羽根藩の重役は藩主の名望を守るため隼人を仕官させた。

隼人がこれに応じたのは藩主を名君たらしめるため、身を粉にして改革を断行してきた。そんな折、誰も成しえなかった黒菱沼の干拓の命が下る。

一揆も起きかねない難題に、大胆不敵にも家老職に就くことを条件に引き受ける。

<人食い>と呼ばれる大庄屋、獄中につながれている学者と共に工事に着手する。ここを好機と見た反隼人派が暗躍し始める。

「欅屋敷」に孤児たちを預かり暮らす楓、離縁した妻、のもとをたびたび訪ねる隼人、毎月銀子を手渡しているという。隼人と楓の関係性が物語のサブストーリー。

一揆を静めた隼人にはどうしても確認しておかなければならないことがあった。孤高の男の想いとは!?

隼人の生きざまが周りを感化していく様はあっぱれ!

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