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凍原 [book] [桜木紫乃]

sample1.jpg桜木柴乃/小学館/お薦め度 ★★★★

道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂

釧路市内に住む小学生、水谷貢、の捜索願が出される。キタサンショウウオの卵を取りに湿原に入ったきり戻らなかった。

17年後、貢の姉・松崎比呂、父と母は事件後離婚、比呂は母方の姓を名乗っていた、は刑事として釧路方面本部に着任する。

物語は終戦前夜、1945年、の樺太と2009年の釧路が交互に語られる。終戦前夜の主人公は長部キク、現在の主人公はもちろん比呂、比呂らが追う事件は湿原で発見された絞殺死体。被害者はカーディーラーの営業マン、自身の青い目を隠すために何時もカラーコンタクトしていた。

被害者の青い目、そのルーツを探す旅がいつしか触れられたくない、触れてはいけない終戦の闇を掘り返すことになる!?

松本清張を彷彿させる筋立て。警察小説、ミステリーとして読むと動機がイマイチ曖昧のまま物語は終わる。これが桜木ワールドなのか!?

シリーズ第二弾?「氷の轍」も読んでみたい・・・


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