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水鏡推理Ⅲ [book] [松岡圭祐]

sample1.jpg松岡圭祐/講談社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第三弾、初の長編

地震により自然発生したとみられる隆起、目、鼻、口がある?ことから「人面塚」と名づけられ、寒村にマスコミが押し寄せる。

隣村では地球のS極とN極が逆転する、地磁気逆転、現象の調査が行われ新たな証拠が見つかる。

文科省タスクフォースに異動させられた静岡大出身の総合職、エリート官僚の廣瀬、彼の使命は一般職、事務官の水鏡瑞希の見張り役、すなわち懲罰人事!

調査現場に乗り込む廣瀬と水鏡。地磁気逆転調査はどこから見ても疑問の余地はなかったが、文科省の幹部はその結果がいたく気に食わず、別の調査チームを派遣する。そのチームも調査結果は正しいと判断せざるを得なかった。

一方、人面塚は寒村の観光スポット化しつつあった。地磁気逆転調査チームの教授の見立ては怪奇な自然現象だということになり、更にたくさん観光客を呼び寄せる。

文科省幹部の意向に反しふたつの現象に首を突っ込む水鏡、首を覚悟で真相解明に突き進む姿は清々しい!

二大現象の結末がちょっと寂しいのと、スピード感がイマイチ。連作短編の前二作に軍配!?


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