血の極点 [book] [ジェイムズ・トンプソン]
ジェイムズ・トンプソン/集英社/お薦め度 ★★★★
シリーズ第四弾にして最終章
シリーズ第五弾を執筆中に急逝。本書が最終章となってしまった・・・
前作「白の迷走」は警察小説からノワールに舵を切った衝撃作だった。本書はその続編。
カリ・ヴァーラの家の窓に脅迫状が付いて煉瓦が投げ込まれる。続いて催涙手榴弾も・・・誰かだカリの命を狙っている。
妻のケイトは娘のアヌを置いて出ていく。身体の不自由なカリと娘の面倒を部下のスイートネス、恋人のイェイナ、ミロ、カリの部下、のいとこのミルミアがみることに。
イェイナとミルミアがケイトの車に乗り込もうとした時、爆発がおきミルミアが瀕死の重傷を負う。ケイトの身代わりになったミルミア・・・
カリ、ミロ、スイートネス、三人による破天荒な作戦が始まる。
家族を守るための戦いと妻・ケイトとの関係修復の戦い?が並行して語られるところは北欧ミステリーの面目躍如!
もう本シリーズが読めないなんて・・・残念のひと言。
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