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変わらざるもの [book] [フィリップ・カー]

sample1.jpgフィリップ・カー/PHP研究所/お薦め度 ★★★★

グンター・シリーズ第四弾

1949年ミュンヘン、戦後、強制収容所の近くで妻、入院中、のホテルを経営していたるが、訪れる客もいなくなり、妻の死、インフレエンザ?、をきっかけに探偵稼業を再開するグンター。

グンターのもとを訪ねるひとりの女、再婚するために夫の安否確認が必要。夫は元親衛隊員、非道の限りを尽くした収容所の所長、逃走中、オデッサを頼り第三国行きを待っていた、と。

苦労の末に調査を済ませるグンター。その過程で戦友会に接触、そのことがグンターに悲劇をもたらす。拉致され、拷問にあい、両手の小指を切断されてしまう。

切断された小指は事件のプロローグに過ぎず、グンターを陥れる驚愕の作戦が待っていると同時にグンターの生死をかけた戦いも始まる。

戦時中のナチスの非道、戦後裁かれるナチス、逃亡をはかるナチス・・・本書に登場する歴史上の人物はアイヒマン。読み応えのある一冊。


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