ローマで消えた女たち [book] [~'23海外編]
ドナート・カッリージ/早川書房/お薦め度 ★★★★
「六人目の少女」に続く長編第二作
特殊な能力を持った?神父ふたり、マルクスとクレメンテ、が失踪した女子学生を捜している。マルクスが捜査担当、クレメンテが情報担当という役割分担?
でも、何で神父が失踪人を捜すのと疑問をもちながら読み進む・・・
一方、夫の死に疑問を持つ写真分析官、サンドラ、ライカに残された写真とともに事故現場から単身、再捜査を始める。
途中でやっとマルクスの正体が「教誨師」だとわかる。「告解」で書き記したものが犯罪記録保管所に集められ、人間を裁く組織、魂の裁判所、が招集される。マルクスはその一員・・・
失踪事件は連続殺人事件の様相を呈してくると同時に、マルクスとサンドラの捜査が交わるとき、戦慄の真実が明らかになる。
重層的なプロット、登場人物の多さ、前作同様脈絡のない登場の仕方、意味不明な人物・生物変異体・・・いろいろ難点?はあるが、魅力的な一冊!
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