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逆さの骨 [book] [ジム・ケリー]

sample1.jpgジム・ケリー/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第三弾

遺跡発掘現場で頭を銃で撃たれた遺骨が見つかる。現場はかっての捕虜収容所、しかも脱出用のトンネルのなか!?

早速取材に向かう週刊新聞記者、フィリップ・ドライデン。おかしなことに遺骨は捕虜収容所へ戻る途中だった。遺骨と一緒に真珠のネックレスと銀の燭台も発見される。

警察の捜査ではなく、新聞記者の調査なのでちょっとまどろっこしいが、収容所にはイタリア兵やドイツ兵が囚われていたが、イタリア兵は収容所の外で野菜をつくっていたことや、近くの屋敷から美術品などが盗まれていたことが判明する。

そんな折、現場で発掘の指揮をとっていた大学教授が何者かに銃で撃たれ死体で発見される。遺骨と何か関係が!?

教授の兄弟、教授と妻、自動車事故から覚醒しないフィリップの妻、発掘品収集家、盗まれた名画、イタリア人コミュニティ・・・重層するストーリーに派手さはないがイギリス発の本格ミステリー。


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